AANEA(東アジア大気行動ネットワーク)とは?

 アジアは世界の成長センターとして、経済の高度成長を続けており、それにともなってエネルギー需要も急速に増大させています。とりわけ東アジアは、エネルギー多消費国家である日本をはじめ、アジアNIESと言われる韓国、台湾、香港があり、さらに、中国というきわめて高い経済成長を示す国々が含まれています。

 こうしたエネルギー需要の増加が、SO2, NO2やCO2などを増加させ、地域の大気汚染だけでなく、酸性雨、地球温暖化などの地球規模の環境問題にも大きな影響を与えることは明らかです。

 とりわけ、地球温暖化が人類に及ぼす影響は重大で、CO2排出量がこのまま増加すると、海面の上昇による陸地の水没、洪水の多発、干ばつなどによる食料生産の減少、生態系の破壊など、21世紀の早い時期に破壊的な変化を生み出す可能性が指摘されています。温暖化を防止するためには、温室効果ガス、とりわけCO2排出量をこれ以上増大させないだけでなく、CO2排出量を大幅に減少させることが不可欠です。1995年3月にベルリンで開催された「気候変動枠組み条約第1回締約国会議(COP1)」で、1997年に予定されているCOP3までにCO2排出量の削減目標と期限を定める「議定書」をつくるというベルリンマンデートが採択されました。このCOP3が日本で開催される予定になっています。

 1995年8月、地球環境基金の助成を受け、韓国のソウルに東アジア7ヵ国(韓国、中国、香港、台湾、モンゴル、ロシア、日本)のNGOが集まり、地域の大気汚染問題、越境型の大気汚染問題、地球温暖化などの問題について、情報の交換、経験の交流、必要な共同行動を行う緩やかなネットワーク組織として「東アジア大気行動ネットワーク(AANEA)」を発足させました。

(1996)

第1回 AANEAソウルミーティング(1995年)

第2回 AANEA大阪ミーティング(1996年3月)

 
 


第2回 AANEA 会議参加者

韓国

中国

ロシア

モンゴル

台湾

香港

日本

ゲスト

バングラデシュ

フィリピン

フィジー

ドイツ

日本


地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)
Last update 1998.3.19