CASA年表・歩み1995年

12月  CASAレターNO.14発行
11月  地球環境大学第3回課外講座
 地球環境大学第6回講座
10月  地球環境大学第2回課外講座
 CSD研究会
 APECシンポジウム開催
 ガーナ、バングラデッシュ環境NGOとの交流会開催
 地球環境大学第5回講座
9月  CSD研究会開催
 第2回APEC学習会開催
 地球環境大学第4回講座
8月  「東アジア大気行動ネットワーク(AANEA)」結成ソウルで第1回総会 【写真】
 第1回APEC学習会
 世界各国で市民による大気汚染一斉測定
7月  西淀川公害裁判2~4次裁判で道路公害についての画期的な勝利判決
 気候変動問題についてのNGOレヴュー
 気候変動問題についてのNGO懇談会
 地球環境と国際交流についての討論合宿
 地球環境大学第1回課外講座
6月  公害被害者総行動に参加
 地球環境大学第3回講座
5月  地球環境大学第2回講座
 「CSD3報告会」開催
4月  第3回永続可能な開発に関する委員会(CSD3)」(ニューヨーク)に代表派遣
 アース・デー1995
3月  西淀川公害裁判、被告企業10社と全面勝利の和解
 インドネシアに「市民による大気汚染測定運動」調査交流団派遣
 気候変動枠組条約第1回締約国会議(COP1)に向けたCASAの提案「地球温暖化を防止するために」を発表
 「気候変動枠組条約第1回締約国会議(COP1)」(ベルリン)に代表派遣
2月  CASAレターNO.13発行
 「気候変動枠組条約第11回政府間交渉会議(INC11)」(ニューヨーク)に代表派遣
 ハンガリー・ポーランドに「市民による大気汚染測定運動」調査交流団派遣
1月  アースデー1995ネットワーク発足
 地球温暖化問題についての政府申し入れ書提出

 

西淀川公害裁判、被告企業との全面勝利和解と道路公害を認める画期的な判決

 CASAでは、設立の目的に、大気汚染被害者支援をかかげ、西淀川公害裁判などの大気汚染公害裁判の支援をしてきた。西淀川公害裁判は提訴後、13年にわたる裁判闘争の末、1991年3月の被告企業の公害責任を認める勝利判決を勝ちとり、1995年3月に被告企業がその責任を認め、賠償金を支払うという全面勝利の和解が成立した。また、同年7月5日には、残った道路公害について、日本で初めて自動車排ガスの健康影響を認める画期的な判決を勝ち取った。西淀川公害裁判原告・弁護団は、和解金の一部を公害地域の再生などの資金とすることを決め、「財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)」を設立した。

 

気候変動問題枠組条約第1回締約国会議(COP1)

 1995年3月、ベルリンでCOP1が開催された。このCOP1で、世界の環境NGOは、小規模島しょ国連合(AOSIS)が提案していた、「2005年までに、CO排出量を1990年の排出量から20%削減する議定書」の採択を求めて活動した。CASAもCOP1に3名の代表を送り、世界のNGOとともに活動した。しかし、具体的な削減義務を合意することができず、1997年に開催されるCOP3で、削減目標と達成期限を決めるとする「ベルリンマンデート」を採択して終了した。このベルリンマンデートにより、COP3が決定的に重要な会議となった。そして、この重要な会議の議長国として日本政府が手をあげたのである。ここから、COP3への長い道のりが始まることになった。

 

東アジア大気行動ネットワーク(AANEA)の結成

 1995年8月、ソウルに、韓国、中国、香港、台湾、モンゴル、ロシア、日本の東アジア7地域の環境NGOが集まり、東アジア大気行動ネットワーク(AANEA)が結成された。目的は、地域の大気汚染問題、酸性雨、フロンガスによるオゾン層の破壊や地球温暖化問題について、情報交換や経験交流をすることによって、東アジアの環境NGOのネットワークをつくることである。CASAも運営委員団体となり、第2回総会は大阪で開催されることになった。

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