はじめに

 

1) 本研究会の概要と本報告書の位置づけ

 

(2) 本報告書における研究作業の概要

 

シナリオ

概  要

シナリオ0

各種の二酸化炭素排出削減技術がまったく導入されず、生産量・消費量・交通量・廃棄物量等(活動水準)が政府や業界等の予測通り増大するケース。(現状推移シナリオ)

シナリオ1

各種の二酸化炭素排出削減技術の導入促進がはかられるが、生産量・消費量・交通量・廃棄物量等が政府や業界等の予測通り増大するケース。(技術対策シナリオ)

シナリオ2

各種の二酸化炭素排出削減技術の導入促進がはかられ、かつ、生産量・消費量・交通量・廃棄物量等が1995年レベルに維持されるケース。(1995年維持ケース)

シナリオ3

各種の二酸化炭素排出削減技術の導入促進がはかられ、かつ、生産量・消費量・交通量・廃棄物量等が1990年レベルに抑制されるケース。(1990年抑制ケース)

シナリオ4

各種の二酸化炭素排出削減技術の導入促進がはかられ、かつ、生産量・消費量・交通量・廃棄物量等がさらに抑制されるケース。

(抑制強化ケース)

*ただし、電力供給部門と製造業以外の産業部門では、異なるシナリオ設定を行った。

 

  1. 利用可能な技術の導入促進と各政策オプションの下での2010年における二酸化炭素排出削減効果の推計値。(定量的アウトプット)

  2. 技術の導入促進をはかるために必要とされる政策と措置、および、各政策オプションを実行するために必要な対策のメニュー。(定性的アウトプット)

 *本報告では、特定の活動抑制目標とそれを可能にする対策メニューを選択することを「政策オプション」と呼ぶことにする。