T. 日本における二酸化炭素排出の現況 |
日本における二酸化炭素排出総量は、
部門別にみた二酸化炭素排出量の増加率(
1985年から94年までに二酸化炭素排出総量は7300万トン増加したが、その部門内訳としては、運輸部門の寄与が最も大きく30%となっている。次いで産業部門の22%、民生業務部門の18%、民生家庭部門の14%となっている。
1994年度の二酸化炭素排出総量の部門別内訳は、産業部門が最も多く39.5%、運輸部門が19.2%、民生家庭部門が12.5%、民生業務部門が11.3%となっており、この4部門で排出量の8割を越えている。
*本報告書における二酸化炭素排出量実績値は、基本的に環境庁発表のものを用いているが、ただし、1995年度実績値(最新値)から採用された新手法による算定値ではなく、1994年度までの旧手法による算定値を用いている。新手法では、木材・紙・厨芥等のバイオマス関係の廃棄物の焼却に関わる排出量が計上されていないが、旧手法ではそれが明示的に考慮されているからである。なお、第[章における1990年排出量(ベースライン)および2010年の排出量については、本研究会が独自に推計を行った。