CASA'S Proposals for Eearth Charter
「地球憲章」に対するCASAの提言

1991年8月
CASAはアース・チャーターに含まれるべき内容について、次のとおり提案する。

1.アース・チャーターは、国連人間環境宣言(1972年)(HED)を20年経過した現在に相応しい
改訂版と考えてHEDのうち、優れた部分を出来るだけ継承すべきであると考える。とくに次の部分を生かすべきである。

HED全文: 地球環境は基本的人権(生存権)の享受のために不可欠なものである。 科学技術の進歩は地球環境を変革する力を持っていて、それによって地球環境を悪化させる甚だしい欠陥面を持っている。それ故に科学技術をコントロールして地球環境を保全し、回復させるべきである。

原則: ひとは、その生活において尊厳と福祉を保つに足る環境で生存する基本的権利を有し将来の世代のために地球環境を向上させ継承する責任を有する。 地球の有限及び資源は、現在及び将来の世代のために適切な注意深い国際的管理により保存さるべきである。

2.更に加えて、次の点を盛り込むべきである。 地球環境の悪化をもたらしたのは、大量生産、大量消費をもたらした社会システムを持つ先進国であり、先進国は今後の地球環境保全について第一次的な責任を持つ。 以上述べたことを生かすための最大に有効な手段は、市民、NGOの有効な行動を推進することである。そのために国際機関、各国、地方政府は、情報を積極的に与え、政策形成のなかに市民、NGOを参加させるべきである。


 
地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)